こんにちは。
今日は、僕が青春を捧げた(笑)本、「英語上達完全マップ 初級からTOEIC 900点レベルまでの効果的勉強法」について書きます。
この本は、もともとWebで展開していたものをベースに2005年に出版されたものですが、今でも新品で手に入るようです。
目次
この本との出会い
僕がこの本に出合った頃は、仕事で英語が必要になっていた時期でした。
夜明け前
それまでの人生で、僕は英語を徹底的に避けていました。思い返せば中学の時、英語担当だった担任が嫌で嫌でしょうがなくて、そんな簡単な理由で僕は英語を勉強することをやめました。
英語がなくても生きていける。そう固く信じて、高校でも最低限だけこなしてスルー、大学も英語が極力いらない選択をしました。
やらないならやらないで生きていけるもの。大学も苦労しましたが何とか卒業し、就職も何とか決まって(氷河期で大変だった)、ぼちぼちと仕事を始めました。
黒船来航
就職して数年がたち、ある日ひょんなことから外資系の職場に出向になったんです。
その職場では、英語ができるできないであからさまな待遇差がある状況でした。
ooさんは英語できるからこの仕事ね~
xxさんは英語できないからこの仕事ね~
まぁ実際はこんなにはっきりとは言われなかったですが、できる人とできない人の間で、高い壁があったのは事実です。
一緒に出向になっている同僚たちの中でもこれに対する反応は様々でしたが、大半が、「俺らどうせできねーからこのままでいいよ」といった感じでした。
では自分はどうするのか。勉強はヤだけどこのままも悔しい。やんのか、やんないのか。人生の選択を迫られたんですね。
攘夷か開国か
突然襲った人生の危機(!?)、どうするかとても悩みました。
やられっぱなしも悔しいけど、やってできるかどうかもわからない。
そんな中、「今でしょ!!!」と言ったかどうかは覚えていませんが、とにかく勉強しなきゃ、とそれまで徹底的に避けてきた英語に取り組む覚悟をしたのでした。
富国強兵(失敗)
勉強を始めてみたはいいものの、何をすれば効果的なのかもわからない。そこで、とりあえず知り合いの紹介で、ネイティブが1対1で教えてくれる英会話教室に通い始めることにしました。
しかし、講師が何を言ってるのかさっぱりわからず、ネイティブなので日本語がしゃべれないため、お互いちんぷんかんぷん。その講師はアクビをしながら退屈そうに授業をしていました。
そのほかにもいくつか参考書を買ったりして勉強してみましたが、やみくもにする勉強ではなかなか成果が上がらず、焦りが募る毎日でした。
そして出会い
ある日のこと、Webをさまよっていると、ひとつのHPが目に入りました。
「英語上達完全マップ」
このHPに出合えたことは、僕の人生の中で最も幸運だったことのひとつに挙げてもいいと思います。
英語を身につけるためには楽器や筋トレと一緒でトレーニングが必要、という主張に目からうろこが落ちる思いだったのを覚えています。
レビューの中には、上から目線とか、説教臭いとの評も散見されますが、個人的には私が陥ってた状況と一致する部分が多く、納得感が高かったです。
結果として、TOEICの点数は400点台から800点台まで伸びました。
どんな本?
英語の勉強法について解説した本です。
TOEIC基準で、900点程度の英語力を身につけるための勉強法・トレーニング法が解説されています。
特徴としては、何をどの程度勉強すればどのくらいのレベルになるか、というのが明確に示されている点です。必要学習時間から逆算して、英語力向上の計画が立てやすいです。
半面、「楽してTOEICXX点!」、とか、「いつの間にかペラペラ」とか、そういう類の甘いことは一切書いておらず、残酷な現実突きつけてメンタルを否応なしにえぐってくるので、耐性のない人は注意が必要です。どちらかというとドMな人向けかなと思います。
注意点としては、勉強法・トレーニング法の解説に特化しているため、実際の参考書などは別途手に入れる必要があります。
世間で言われてる問題点について
この本について世間で言われている問題点について、僕なりに書いてみます。
教材情報が古い
確かに古いですが、基本となるものは工夫すればたいてい集まるかなという印象です。音読は中高教科書ガイドや森沢先生が出している本、瞬間英作文も森沢本、文法は中学生向け文法問題集(なるべく薄いやつ)+高校レベル文法書(Evergreenなど)で、TOEIC700点レベルくらいまではカバーできるはずです。
おすすめ教材については、別エントリーで紹介していこうと思います。
発音のトレーニングがない
音読パッケージをすることで鍛えられるので、僕は必要ないと感じました。
音読パッケージの時に音声を徹底的に真似することを意識して、100回音読すれば自然と身につくかなと思います。
僕自身発音に関する訓練をやっていないのですが、英会話で発音が問題だと言われたことはほとんどないです。
余談ですが、google翻訳に英文をぶち込むと、かなり流ちょうに話してくれます。これを利用すれば、Breaking NewsなどWebから拾ってきた英文から音読パッケージの素材を無限に作ることができます。
こんな人におすすめ
この本は人を選びます。おすすめな人は、以下のような人です。
- 英語を身につけたいが、どうしたらいいかわからない
- しっかり計画を立てて進めたい
- 量をこなすことが苦にならない
この本を信じて、突っ走りましょう。メソッドが確かなら、あとは量の問題です。
逆にこんな人は避けたほうがいいです
- 勉強に時間を取ることができない
- コツコツが苦手
- 説教が苦手
こんな人は、まず英語に興味を持てるような素材から始めるのがいいと思います。なんだかんだ言って、どんな方法でも勉強を続けるのが大事です。
たとえば大西泰斗先生の本などは、感覚に訴えるものが多く、すごくわかりやすくておすすめです。
最後に
今回は、「英語上達完全マップ 初級からTOEIC 900点レベルまでの効果的勉強法」について書きました。
この本は僕の人生を変えてくれました。感謝しかないです。森沢先生ありがとうございます。
非常にざっくりと書きましたが、具体的にTOEIC800点台を取るまでにどんなことをしたかや、どんな教材がおすすめかについても、機会を見て書いていきたいと思います。
それではまた。