こんにちは。寒い日が続きますね。
今日は、話題の本「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール」を読んだので、本の概要と感想について書いていきます。
目次
概要
この本のタイトルである「DIE WITH ZERO(ゼロで死ね)」、なかなか刺激なタイトルですが、これは、資産を持たずに死ね、つまり人生が終わるときに、持っているお金が0であることを目指すのがいいよね、ということのようです。
本質的には、「ゼロで死ぬ」こと自体が目的ではなく、人生において価値があるものは何か、それをどのように得ていくかといったことが話題の中心となっています。そのなかで、価値があるものを得るための手段として「ゼロで死ぬ」ことが提唱されています。
では、人生において価値があるものは一体何か。
著者は人生で最も価値のあるものは「思い出」である、としています。
思い出には利子があり、生きている間それを引き出し続けることができる、と語っています。
著者が若いころにした経験や、友人がした貧乏旅行の紹介などを通して、思い出とその利子についてのエピソードが語られており、非常に示唆に富む内容となっています。
ゼロで死ぬための方法として、お金の貯め方、お金の使い方、貯める、使う時期の問題、リスク許容度の問題などについて、具体的な例を交えながら、丁寧に説明してくれています。
また、「ゼロで死ぬ」意義について、様々な反論についての著者の考えなどについても触れています。
例えば、「稼ぎすぎずに使えというけど、俺は仕事を好きでやっているんだ!」とか、「ゼロで死ぬなんて、子供がかわいそうだ!」といった意見について、著者はどのような考えを持っているかが書かれています。
感想
題名が刺激的な本書、単純に面白そうだという理由で読み始めました。
お金を使うことについて、正しい使い方がわからないという実感を持っていたので、この本の中にヒントがあるかなという気持ちでした。
お金については、「あればあるに越したことがないんじゃないの?」という気持ちは正直あり、もう一方では、「お金があるから幸せであるとは限らない」といった感情もあります。
そんな中で、この本で述べられている「お金は経験(思い出)と引き換えることができる」「お金を持ったまま死ぬことは、経験(思い出)を得る機会の損失」という主張に、お金を使うことについて、こういう切り口の評価方法もあるのね、と、いい気づきになりました。
自分に照らし合わせて考えると、若いころは、お金はなく、時間はあり、好きなことを全力でやっている時期でした。
運動することや音楽を演奏することに喜びを見出していた時期で、お金はなかったけど毎日楽しく過ごしており、確かに今振り返って考えると、その時得た経験が、今の自分を形作るうえで非常に重要な役割をしているということに気づかされます。
本書の中でいう「人生で一番大切なのは、思い出をつくることだ」そのままですね。
幸い今まで大きな病気などをすることもなく生きてきましたが、健康上の理由で自分で使える時間が少ない人も見てきた中で、自分で決められる、可処分時間があったということは、ありがたいことだったのだなと、あらためて実感しました。若いころはお金がなくて苦しくて、そんなことは考えられなかったけど。
今では自分で使える時間は格段に減りましたが、持っている資産と時間をどのように生かすのかを判断する時、この本で述べられている内容はとても参考になると思いました。
まとめ
ゼロで死ぬ、ということをベースに、その方法、ひいては人生観について、ある一つの見方をくれる本でした。
お金を使うことについて、またお金を使うことによってもたらされる価値について、迷いがある人にはぜひ読んでほしいと思います。
それではまた!